「営業×事務」のベストペアでお客様との“長期的な信頼”を築く継成工業株式会社は、空調・電気・内装など多岐にわたる設備工事をワンストップで提供する企業です。代表取締役の高玉健司氏が率いるこの会社では、30~40社のパートナー企業と連携しながら、個人・法人問わず多様なニーズに柔軟かつ迅速に対応しています。特徴的なのが、営業と事務のペア制を採用し、社員一人ひとりの強みを活かす独自の組織づくり。高玉氏が語る、長く信頼され続ける会社づくりへの取り組みとは。空調工事から始まった、ワンストップ対応の体制づくり私たち継成工業は、空調・電気・内装工事など、幅広い設備工事に対応しています。私はもともと別の会社も経営しており、基盤事業として空調工事を手がけていました。ご縁があり埼玉県越谷市で新たに当社を立ち上げ、得意領域であった「空調工事」を軸に事業をスタートしたのが2024年1月です。ところが現場に立ってみると、次第に電気工事や給排水工事など、空調に付随するさまざまな依頼をいただくようになりました。当時は空調部門しかなく、他の分野に対応するには限界があったため、「全てを外注化すれば、より多くのニーズに応えられるのではないか」と考え、パートナーとの連携を強化することにしたんです。いまでは30~40社の協力会社と連携しながら、企業様や個人のお客様の多様なニーズに柔軟にお応えできる体制が整いました。ひとつの窓口で完結する「ワンストップ」の強みを活かし、日々の仕事に取り組んでいます。営業と事務がペアでお客様を担当現在、継成工業の社内体制は営業2名、事務5名というコンパクトな規模ですが、各工事はグループ企業と連携して進めています。私たちが大切にしているのは、「この人がいなくなっても継成工業にお願いしたい」と思っていただけるような信頼関係を築くことです。そのために取り入れているのが、営業1人と事務1人をお客様単位でペアにするスタイル。案件ごとではなく、お客様ごとに担当チームを固定することで、密なコミュニケーションがとれるようになり、進捗管理や要望への対応がスムーズになります。私自身もチームのスケジュールや業務進行のリマインドを受けるようにしているので、各案件の対応状況を細分化しながら、全体の効率化を図ることも可能です。結果的に当社では、残業時間がほぼゼロ。業界的には珍しいかもしれませんが、9時から18時の中で集中して業務を終えることで、社員の働きやすさとサービスの質の両立を図っています。「相性の良いペア」で現場力を最大化するどれだけ仕組みを整えても、お客様と接するのは「人」です。だからこそ、営業マンと事務員の組み合わせにはとても気を配っています。例えば、ざっくりとした指示のほうが動きやすい営業マンもいれば、細かく段取りを組んでもらったほうが動きやすい営業マンもいる。案件の規模によっても、必要とされる連携の質は変わってきます。個性や得手不得手を見極めて、相性の良いペアをつくることが、現場の安定やサービス品質につながるんです。私はこれまで飲食業界にも携わってきて、スタッフの組み合わせ次第で売上に大きな違いが出ることを目の当たりにしてきました。相性の良いペアが組めれば、売上が倍近く伸びることもありました。その経験が、いまの人材配置にも活かされています。また、当社では入社時にIQテストを実施しており、その結果もペア編成の参考にしています。客観的な数値を活用しつつ、実際の業務の様子や性格も見ながら、最適なマッチングを探っていくスタイルです。数字以上に「信頼の継続年数」を重視これまで当社では即戦力となる経験者を中心に採用してきましたが、徐々に未経験者にも門戸を広げていくつもりです。熟練者が一緒に現場に入って、リアルな仕事の流れを伝えることはもちろん、協力パートナーとコミュニケーションを取りやすい体制を整えていきます。評価制度の見直しも進めていく予定です。現在考えているのは、営業マンの売上だけでなく「お客様との継続年数」を重要視すること。目先の受注を取りにいくために金額を下げるのは簡単ですが、それでは信頼関係は築けません。本当に価値があるのは、お客様の目線に立ち、共に伴走しながら長期的な関係を育んでいける営業です。今後も、営業と事務が力を合わせてお客様と向き合えるような体制づくりを、丁寧に続けていきたいと思っています。100億円企業への成長を目指して私たちはいま、5年後に売上100億円を目指しています。その実現に向けて、仲間を増やし、より多くのお客様に選ばれる会社へと成長していきたいです。現在はビルメンテナンス業界を中心にお取引を広げていますが、今後は大手ゼネコンや新築現場への参入も視野に入れています。これまで築いてきた信頼関係を土台に、仕事の幅を広げ、質をさらに向上させていきます。また、社員同士のつながりももっと深めていくつもりです。私がいままで経営してきた会社では、年2回のバーベキューや懇親会、海外旅行などを通じて、社員同士の絆を深めてきました。継成工業でも、そうした交流の場をつくっていけたらと考えています。これからも、「人」を起点に、より多くの信頼に応えられる会社を目指して歩みを進めてまいります。【企業情報】継成工業株式会社本社住所:〒343-0808埼玉県越谷市赤山本町2-12 プランドール雅Ⅱ2FHP:https://keiseikougyo.com/設立:2024年代表取締役 高玉健司