笑顔の輪を未来へ――努力が評価される時代へ“我が子”とともに歩み続ける株式会社立島工業は、学校や駅、役所、高速道路のサービスエリアなどを舞台に、私たちの身近な暮らしを支える「金物」の取付工事を行っています。代表の立島晃さんは、『建設業界の3K(きつい・汚い・危険)というイメージを変えたい。』『社員は我が子』と家族のように接し、働きやすい環境づくりに取り組んできました。人事制度から健康管理まで行い、「人」と向き合う同社の現場力と組織文化に迫りました。3Kを変えたい――社員は「我が子」です私をはじめ経営陣は、社員のことを「我が子」と呼んでいます。守りながら一緒に成長していける存在だと心から思っているからです。その背景には、私自身の経験も関係しています。21歳のとき、何もわからない状態で建設業に飛び込み、楽しさとやりがい・仕事としての難しさを感じる一方で、有給がなければ社会保険もない。保証のない給与体系などブラックな実態にも直面しました。一生懸命働いたのに見合った金額がもらえないこともありました、それどころか現場の仕事がなく生活に必要な収入を得られない時期を経験したこともありました。独立後は小さく始めましたが、やがて業務が拡大し有難いことに一人では対応できない仕事が頂けるようになり、後に法人化を決意しました。自分の社員たちには同じ気持ちを抱かせたくないという思いから働きやすい環境をつくり「明るく・楽しく・元気よく」を企業理念として、何よりも人を大切にする企業を築こうと決めたのです。現在は月の平均残業を5時間未満にし、達成可能な目標はあっても無理なノルマを課さずに一人ひとりが安心して働ける環境作りにしています。令和元年の法人化以降、自己都合退職者はゼロで、一度辞めた仲間が戻ってくる程の居心地の良さが、当社の自慢です。多方向からの人事評価で「会社」と「社員」が同じ方向を目指す当社では、建設業界では珍しい「取引先様からの視点で評価」と自己評価・会社からの評価と多方向からの評価を取り入れています。社員自身が自己評価シートへ記入してもらい経営陣が社員一人ひとりと向き合い丁寧にフィードバックをしています。実際に取引先様にアンケートもお願いし、客観的な意見も取り入れています。経営陣だけが評価すると、愛が入り過ぎて適正な評価に迷いが生じる場面が出るため第三者からの評価も入れて我が子たちに今の状態を知ってもらう目的で始めました。評価項目は技術力だけでなく、社員同士や取引先様との関わり方など、仕事に対する姿勢も対象です。評価は点数化し、点数に応じて手当に反映しています。未経験の方でも今できることを一生懸命やってくれれば、きちんとした手当が反映されます。良かった所は褒めて更にのばし、改善すべき部分は共に改善出来る方向へ問題解決に寄り添いますし、次への一歩をどう踏み出すか話し合う時間をとり一人ひとりとのコミュニケーションを大切にしています。今年からキャリアマップを導入して、経験年数と技術に応じた「会社が求めているもの」を可視化しました。これによって、社員自身が将来的に「こうなりたい」「このくらい稼ぎたい」という目標に向けた道筋を会社と共に前進して行けたらと考えています。金物業は建設業許可29業種に入っていないため、業界全体としてレベルアップの指標が未整備で、技術や経験が客観的に評価されにくいのが現状です。そこで立島工業としての基準を明確にすることにしました。みんなが楽しみながら成長していく為のガイドラインになればと思います。健康も第一! 取引先様も、みんなまるごと健康経営現場ではどうしても食事の手軽さを優先し、栄養は偏りがちです。そこで当社では、社員だけでなく取引先様も含め、働くみんなの健康面にも留意しております。定期的に健康診断を行う事はもちろん、その結果をもとに専属の管理栄養士さんから保健指導しそして、労働保険センターの機関を通し、ストレスチェックも同時に行っております。医療機関での診察が必要な場合には、そのための費用も会社が補助し、安心して再検査も受けられます。実際に健康経営の取り組みを始めて、・とある社員が...BMIが基準値を大幅に上回っていた→保健指導により体重10キロ減→健康状態が改善高ストレスの方には、産保センターに相談して心と身体のバランスも大切にしております。このような取り組みには、社員一人ひとりはもちろん、社員の家族みんなにも笑顔になってもらいたいという思いがあります。ボーナス時には社員に現金だけでなくお米をプレゼントしています。健康であってこそ、日々の現場の仕事も笑顔でこなせます。みんなが笑顔で居られる為の取り組みをこれからも続けていきます。安全第一! 笑顔の輪を広げながら未来へ当社として経験者はもちろん未経験者も歓迎しており、入社後はキャリアマップを基に先輩方と一緒に業務に取り組んでもらいます。現場で必要となる技術はもちろん、礼儀礼節や道具の使い方などをしっかり丁寧にレクチャーしますので、現場経験がない方でも大丈夫です。金物の取付工事は、単なる技術の習得だけでなく、自身の成長にも繋がる仕事です。まず、最初に「安全を最優先に考えよう」ということを理解してもらいます。技術は後から時間をかけて習得していけば良いのです。初めにしっかりと『安全第一』を身につけることで、企業理念の「明るく・楽しく・元気よく」に繋がります。安全な場所を作ってから作業にあたってこそ永く安心して、楽しく働ける基盤ができると信じています。多くの方に建設業に興味を持っていただきたいという思いがありますが、決して会社として人を集めたいわけではありません。「一緒に笑ってモノづくりを楽しめる仲間を増やしたい」それが立島工業の社員としてでももちろん嬉しいことですし、取引先様や関わる方々も同じです。日本に安心安全な建物が増えてこそ、経済も雇用も回ると思っています。この気持ちを分かち合える人たちとなら、建設業はもっと楽しくなる。当社は、ともにモノづくりの楽しさに共感してくださる人材を募集しています。当社を支えて下さる関係各所の方々に感謝をしながらこれからも立島工業は、「人」とのつながりを大切に、共に歩み、共に成長できる社会を目指します。【企業情報】株式会社立島工業代表取締役:立島晃住所:〒960-0669 福島県伊達市保原町字赤橋17-7TEL:024-572-3042HP:https://www.tateshimakogyo.com/令和元年11月1日 (個人事業主 平成29年4月1日~)