社員と利用者が「共に成長する」オープンでフラットな組織茨城県牛久市に拠点を構える株式会社Wingrinは、就労継続支援B型事業所「Color Sheeps」を運営しています。工賃は全国平均の2倍以上を実現。利用者は約10種類の仕事の中から自分に合った作業を選ぶことが可能です。こうした“一人ひとりに寄り添う支援”が実現できている背景には、人の成長を後押しする組織文化が根付き、スタッフと利用者が「共に成長している」ことが大きく関わっています。場所を選ばず輝ける人材になってほしい私たち株式会社Wingrinが運営する就労継続支援B型事業所「Color Sheeps」では、自社製品の販売や企業様からの直請けの仕事が大半を占め、利用者さん向けに約10種類の作業を用意しています。この業界では珍しい取り組みですが、当社では利用者さんから「こんなことに挑戦してみたい」という声があれば、可能な限り新たな仕事として形にします。アクセサリーや化粧品の販売も、実は利用者さんのアイデアがきっかけでした。最近では企業様のほうからお声掛けいただくことが増えていて、食品加工や、国指定重要文化財のワイナリー清掃といった幅広い業務にも対応しています。利用者さんの仕事が増えれば、私たちスタッフも指導できるように知識やスキルを一から学びます。外部講師を呼ぶこともあれば、独学で教材を探して勉強することもありますが、そうやって共に成長し続けることで、スタッフのキャリアが広がればと考えています。当社が目指すのは「この会社でしか輝けない人材」ではなく「どこへ行っても輝ける人材」を育てること。AI化や自動化が進む今だからこそ、あえて「人の手」によるものづくりや職人技に意味を見出し、一人ひとりの価値を高めていきたいという想いがあります。私自身も、将来的に利用者さんが一般企業に就職する際の架け橋になるべく、国家資格である「キャリアコンサルタント」の資格取得を目指している最中です。そのように会社全体で個の可能性や市場価値を広げています。個々の頑張りが評価や待遇に反映される仕組みスタッフ一人ひとりが持つスキルや経験を活かして、新しい取り組みを生み出すことも大切にしています。例えば韓国籍のスタッフがいて、「社会福祉領域以外で何かトライできないか」という発想から韓国語教室を事業として始めました。もちろん、メインである支援業務と両立できるように、なるべく負荷の少ない形で運営していますが、そこで得た収益は本人の給与へ手当として還元しています。こうした仕組みは、「社会福祉業界は給与が上がりにくい」というイメージと異なるかもしれません。実際、私たちの会社では処遇改善加算手当や会社の利益をすべてオープンにしたうえで、役員には一切加算をあてず、すべて現場スタッフに分配しています。職位をもとにクラス分けしたうえで「加算手当の総額の何%を支給」と決めているので、給与が定期的に変動するイメージです。管理者クラスになってくると、処遇改善加算手当だけで月10万円を超える社員もいます。賞与においても、その人の評価に応じて経常利益の何%を支給する、という基準を明確にしています。誰がどれだけ頑張ったかが公正に評価されて、その結果が収入へ直結する。この「自分の頑張りがダイレクトに跳ね返る」仕組みが当社の賃金体系の軸になっています。仲間意識を育むことで生まれる一体感職場には「仲間意識」がしっかり根づいており、スタッフ同士が日々お互いを高め合っています。会社の設立は2022年12月と比較的最近ですが、これまでの離職者は1名です。私が言う「仲間」とは、単なる「友達」ではありません。同じ目的を共有しながら仕事をする関係こそ大切だと考えています。だからこそ、社長と社員は役割こそ違えど、関係性としてはフラットであるべきです。もちろん、立場上厳しく接することもありますが、それ以上に喜びを分かち合いますし、よく冗談を言い合うこともあります。そんな仲間意識を育み、チームとしての一体感を高めるには業務内外のコミュニケーションが欠かせません。その前提として、社長が忙しそうにするのではなく、いつも楽しそうにしていることが重要だと思っていて、私はSNSなどで“楽しそうな姿”をよく発信します。そうすると「自分もこれをやってみたい」といった声が集まりやすくなりますし、実際、みんなで業務時間外に出かけることも多いです。出かけるのはアクティビティが中心で、「少しでも上手になって帰ろうよ」とみんなで目的を共有しながら楽しみます。なお、初回は私から声をかけるようにしていますが、二回目以降はスタッフ発信になるのを待つようにしています。互いに気兼ねなく楽しめる関係性を築いていけたら嬉しいです。「社長がいなくても回る会社」を目指す当社では未経験の方も積極的に採用しています。単なる人手不足解消ではなく、固定観念がないからこそ生まれる新しい発想にこそ大きな価値があると考えているからです。入社後にはOJTを中心に現場で学んでもらいますが、この業界には独自の制度や法律があるため、アプリによるオンライン講義を併用した「半OFF-JT」も導入しています。具体的には社員全員に専用アカウントを作り、こちらでスケジューリングした講義や小テストをオンライン上で受講してもらいます。必要な知識を体系的に習得することは、現場での支援の自信にもつながるはずです。私が目指しているのは、社員が「社長がいなくても会社が回る」と胸を張れるくらい自走できる組織。その言葉が出るということは、社員たちだけで事業所が適切に運営できているという証だと思います。実は今いる管理職候補たちには「いずれは全員を社長にしたい」という思いを伝えています。一人ひとりが主体的に成長しながら、事業所や会社そのものを動かせる存在になる。それが当社の理想とする組織像です。【企業情報】株式会社Wingrin〒300-1234茨城県牛久市中央4-5-1HP:https://wingrin.jp/設立日:2022年12月21日代表取締役:藤根羽矢人