「Happy Life & Happy Retire」をかなえる、美容室経営の新スタイル株式会社ワンダフルライフは、美容師の「Happy Life & Happy Retire」を実現するべく、美容室経営サポートと直営店「Canaria」の運営を行っています。お客様、スタッフ、オーナー、の三方よしを目指し、多彩な取り組みを通じて地域に笑顔を広げている同社。実践する「人を大切にする組織づくり」について代表の今井啓敦さんがお話しくださいました。疲弊する美容師を目の当たりにしてきた過去私は2010年に地元である知多半島を盛り上げたいという思いから、株式会社ワンダフルライフを設立しました。地域が活気づくためには、まず女性が元気であることが欠かせないと考えています。例えば、お母さんが明るく前向きだと、家庭全体が自然と笑顔になるものです。当社は美容室の経営サポートを軸にしつつ、直営店「Canaria」を運営していますが、その背景には「キレイでいること」と「健康でいること」を大切にしていただきたいという想いがあります。女性が自分らしく輝ける環境を整え、結果的に地域全体を元気にする。そんな理念が私たちの原点であり、今日までの歩みに大きく影響を与えています。私自身、起業前は販売の仕事をしていたこともあって、美容師さんが朝早くから夜遅くまで働き、疲弊していく姿を何度も目にしました。「美容師の当たり前を変えよう」という想いは、そんな現場でのリアルな経験から生まれたものです。お客様もオーナーも、そしてスタッフ自身もすべてが幸せである状態こそ、理想のサロン経営。そんな「三方よし」の姿勢が、私たちが提唱する「Happy Life & Happy Retire」の根幹にあるのです。「仕組みづくり」が生む持続的な働きやすさ私は「経営者は幸せの専門家であるべき」という考えのもと、「適材適所」ではなく「適所適材」を重視しています。スタッフの負担を増やすのではなく、「仕組みを工夫する」ことによる売上げアップを追求してきました。売上げは基本的に「客数×客単価×来店周期(頻度)」で決まります。例として前年より30%アップの売上げを目指そうとしたとき、30%という数字だけ見ると「高い」「そんなに上げられるのか」と感じるでしょう。しかし、客数が300人なら330人、客単価が10,000円なら11,000円、来店周期が60日なら54日と、それぞれ10%高める仕組みを考えれば、実現可能だと捉えています。例えば、2か月に一度の来店だったお客様に1か月ごとにご来店いただけるような仕組みをつくれれば、同期間における客数は単純に倍になります。そんな工夫こそが、スタッフを疲弊させることなく売上げをアップさせる秘訣だと考えています。その結果、働く人の笑顔が増えれば、お客様にも自然と笑顔が広がる。これが私たちの目指す好循環です。実際当社では、こういった仕組みづくりの結果「1人あたりの年間売上高1,300万円(月間生産性80万円以上)」を達成しております。美容室としては珍しい「完全週休二日制」「社会保険完備」「年間休日110日以上」「9時~18時の勤務時間」「確定拠出年金の導入」といったことも実現してきました。「共育」と組織のかたち私たちは社員の育成を「共育」と呼んでいます。会社側が一方的に「育てる」のではなく、成長したい人が自ら行動を選択し、能力を伸ばせる環境を整えるという考え方です。そのためには経営層も常に学び、成長し続けなければなりません。組織づくりの根幹にある考え方が「丸・三角・横棒理論」です。まず「丸」は、お客様とのご縁を大切に、みんなで円陣を組むように力を合わせること。次に「三角」はトップダウンとボトムアップをバランスよく実現するという意味。そして「横棒」は、経営層含めメンバー間に立場の違いはあっても、そこに優劣はないという平等な関係を表しています。店舗運営は現場に任せていて業務上の裁量もほとんど渡しているので、私自身が直接関わる機会は少ないのですが、スタッフ同士のコミュニケーションはとても円滑です。勉強会に招いた外部講師の方から「雰囲気がすごく良いですね」と驚かれたこともあり、客観的に見てもそうなのだと思います。人は楽しそうな場所にこそ集まります。経営者が明るくないのに「元気に働こう」と言っても説得力はありません。だからこそ私自身も常に元気でいられるよう、自分を高め続けています。常識を覆す福利厚生と未来への展望当社の合言葉は「業界の常識は我が社の非常識」。福利厚生面で地域No.1の美容室を目指しており、例として月に一度の三連休取得や栄養士監修のお弁当支給。スタッフの感性を磨くため、シルク・ドゥ・ソレイユや劇団四季などのエンターテインメント観賞会を実施することもあります。家族の支えがあってこそ仕事に集中できるわけですから、社員本人だけでなく家族の皆さんにも喜んでいただける制度を考えていきます。私たちが目指すのは「社会モテ企業」で、シンプルに言えば人々に愛され、必要とされる存在になることです。仕事において大切なのはお客様と仲良くなること。美容技術はあくまでそのための手段であり、きっかけにすぎませんが、安心できる土台があるからこそ、スタッフは自然に笑顔で働けて、お客様と良い関係を築くことができるのではないでしょうか。会社としてはホールディングス化を目指していて、経営者を育てながら知多半島をもっと盛り上げていきたいです。地域とともに「ヤバイ」未来をつくりながら、スタッフが「良い人生だった」と胸を張れるような会社を追求し続けます。【企業情報】株式会社ワンダフルライフ本社住所:〒479-0033 愛知県常滑市中椎田24番地の12HP:https://wonderfullife.jp/代表取締役:今井 啓敦